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  • 2021.09.09ブログエディプスコンプレックス【北海道支社】

    こんにちは!北海道支社です!

     

    今回はフロイトの心理学に少し触れていきたいと思います。

    皆さんはエディプスコンプレックスをご存じでしょうか?

    多分名前も聞いたことがないと思います。

     

    これは、神話に例えられた有名なコンプレックスなのですが、幼少期に起こる親への愛情と憎しみのコンプレックスの話なのです。

     

    元々は王の息子(エディプス)が母親を愛しすぎてしまったため父親を憎み殺して母親と結婚するという話です。

     

    こう聞くとびっくりするかもしれませんが、今の現代では偏った愛の与え方をしているため、普通は問題解決を自分でして大人になりますが、今も引きずっている人がいると思われます。

     

    例えばマザーコンプレックス

     

    母親を愛しすぎるため恋人ができても彼女に対して母親を求めてしまう。「もっと愛して欲しい」「離れてしまうかもしれない」という不安がつきまといます。

     

    しかし、程度の差はあるとして、息子は母親を特別な者として認識しており、母親を求めるが故に母親である象徴のバストが大きい人や包容力がある人を好きになるのは多々あります。そしてとことん甘えてしまう。そういうタイプの人も多いかと思います。

     

    ファーザーコンプレックスはその逆で、娘が父親を愛してしまっているため、彼氏が出来ても常に父親と比べてしまうところがあり、なかなか上手く恋愛が出来ない事もありますが、逆を言えば父親が禿げていて太っていた場合、恋人にする条件の中に禿げていても太っていてもいいと受け入れる事が出来るわけです。

     

    このエディプスコンプレックスは男子と女子では全く異なる過程を過ごします。

     

    男子は母親を愛するがために父親を憎しみます。しかし、小さな男の子では父親は怖い存在であり、恐怖から母親を愛する方が良いのか、それとも父親にひざまずいていればいいのか葛藤します。やがて大人になると自然とこの二つから逃れたいという衝動になり普通の人格となるわけです。

     

    が、女子の場合は違います。

     

    女子は母親を最初愛しますが、父親とは違う部分を見つけてしまいます。女子は母親も父親とは違う身体の部分があることに気がつき、「なぜこの様に私を産んだのだ」と母親に憎しみを抱くようになります。そして父親と同一化したいという気持ちが高くなり、父親を愛するようになりますが、普通に結婚できます。しかし、子供が出来たとき、母性ではなく父性が強くなり、より父親らしく子供に接しようと努めます。

     

    はっきりとした違いは 男子は自然と治る可能性が多いことに比べて女子はそのままだというところが大きな違いでしょう。

     

    このエディプスコンプレックスが、大きな議論を心理学の分野で批判の種になった理由は、ヒステリー患者の精神障害の原因が幼少期による幼児虐待(親によるレイプ)と言った点にあります。

     

    現代では、シングルマザーや共働きの夫婦が増えていますので、絶対的な権力を持った強い父親に育てられ愛情深く母親から育てられる環境が少なくなっているので、ハインツ・コフートは正常な人間はエディプスコンプレックスは幼少期の頃に嬉嬉として通過すると反論しました。

     

    まだまだ色々な批判を持ち続けているエディプスコンプレックスですが、実際アメリカでは親が子供をレイプすることはまだあることであり、日本では江戸時代などに親が女子を吉原に売るなど(これも一種の虐待と言えるでしょう)の行為もあり、決して今の現代にその影は無いのかと言えばそうでは無いというのも事実だと思います。

     

    誰しも、コンプレックスは幼少期の頃に作られると考えられていますが、それをどう受け止め、どう覆していくかは本人の選択肢であり、その選択をした時点で自分の責任となります。

     

    今、日本では幼児虐待が増えています。子供を殴る蹴る、食事を与えない、餓死させる。その背景にはエディプスコンプレックスがあるのではないかと私は少なからず思うのです。

     

    もし、回りにそのような家庭があったならば「迷わず」市の福祉課に連絡してあげて下さい。

     

    それは心の病であり、自分では決して一人では治すことができないでしょうから。

     

     

    今週もがんばるぞ~!

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